大きな三角形のもみの木みたいな南天の一枝
いただいて帰っておうちに生けよう

 
か弱く思えた早苗は
田植えの後に食べた みずみずしい枇杷の雫の感覚も消えぬ間に
すっと大地を掴み そよそよと風に揺れている

 
ころころとなんとも心地よさそうに転がる青梅から甘い香りがほわり

 
そっと耳をすませば
今年も あのまほうの季節がやってくるよ と教えてくれる

 
まほうにかかる少し前 いのちあるものは皆しばし透明になるらしい

 
水無月の氷が シャリリ
 
ひんやりとした梅の蒼滲む 透明なお空にたゆたいながら
赤い小豆が ホロロっと笑った
 
「キセツクラシのモノがたり」 水無月
 菓子   太田さちか
 詩・室礼  風間 理紗 
 
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子どもとママンのためのアトリエMy little days を主宰されている、芸術教育士でケーキデザイナーの太田さちかさんと、お互いのタイミングでのんびりと文通みたいにやりとりしながら、お菓子と室礼で語り合う「キセツクラシのモノがたり」を紡いでいくことにしました。

琥珀糖ってみなさん食べたことありますか?これ、本当においしいんです♡

 
2人のモノを通した美味しいおしゃべり。どうぞ、お楽しみください。次はどんなモノがたりが紡がれていくかな◎私も、とっても楽しみなのです。