2011.12.23 水仙の花の香りに希望を。

photo by risa kazama
 冬至。一年の中でもっとも昼が短く夜が長い日。この日、今年最後のo sampo gatteraを開きました。北風の吹く寒い寒い午後、この一年を振り返りながら心静かに小道を歩いていると、どこからかぱたぱたぱたと鳥たちが数羽飛び立ちました。そして、その後に再び広がる静けさ。一年を生き抜いてカサカサに枯れ土に戻りゆく木や草の姿。そこからたしかに芽吹きだしている新しい緑の鮮やかなこと。部屋に戻り机に置かれた柚子の眩しいほどの輝き。本当にここに一つの太陽が輝いているように見えました。そしてあたりに広がる爽やかな香り。

photo by risa kazama

 難を転じて福となす。今年は難が多い年でした。寒さもいよいよこれからが本番です。それでも一足はやく咲き出した水仙の花の香りに、この次にやってくるあたたかい季節の気配を、そして明るい未来を想うことができました。寒い寒い中でも小さなかけがえのない幸せを抱きしめ大切な人たちとよろこび合いながら日々を過ごしていきたいと想いを強くしたひと時でした。

2011年12月23日 旧暦 霜月11月29日 夜はお風呂に柚子をぷかぷかと。
結犀と柚子をしぼったりぽんとなげたりしてずっと遊んでいました。