2017.9.26 在るもので 誰かのために 何かする◎
「子どもたちが幼稚園のお外遊びの間過ごすお庭が、生命の理に触れる無限の可能性に満ちた場になれば!」という有志のお母様方の涙が出るほどあたたかい思いから始まったエディブルガーデンプロジェクトの今年の目標だったコンポストの横の道具置き場が完成間近となってきました!ついに!ついに!です!
この日はこの園の卒園生で、たまたま小学校が運動会の振替休日の為一緒にガーデン活動を手伝ってくれることになった長男も一緒。小さい時から、ものづくりが好きで幼稚園の七夕の短冊に「おおきくなったらけんちくかになりたい。」と書いていた彼。今日は、プロの建築家でこのプロジェクトメンバーのお母さんのお一人である桃子さん直々に手のひらなど身体のスケールを使って等間隔に釘のうつ。というお仕事を教えていただき、熱心に作業をしてくれました。卒業生が在園生のために、心を込めてひと釘ひと釘丁寧に釘を打つ。。。なんだかとっても感動的。。。最後には、道具置き場の周りを掃き清めて。。。
この道具置き場も使っている材料は、もう使わないで物置に置かれていた古いすのこ板や古い植木鉢。いわゆる廃材で作った小さなテーブルに、夏の畑を整理する中で出てきたお花や最後の夏野菜などをのせれば、あっという間に八百屋さんの出来上がり。子どもたちの中で、最近八百屋さんごっこが流行っていると聞きました。鬼ごっこしながらひまわりの種を集めたり。。。子どもは本当にクリエイティブです。
いつもは、在園児が室内活動の後、外に出てくる前に母たちはこっそり退散するのですが、どうしてもあの道具置き場の反応が見たい!ということで、この日は特別にこっそり隠れて見学。
ほどなくして玄関から出てきた園児たちは、早速気づいてくれて「わわわ〜〜〜。なにこれ〜〜すご〜い!」と目を輝かせてくれ、私たちにとって何よりのご褒美をくれました。
長男はこっそり見ているはずが、子どもたちの反応があまりに良いので、嬉しくなってついつい前に出て行ってしまい、子どもたちに見つかってしまった!そしてあまりに嬉しすぎて照れながら「これみんなで作ったんだよ。たくさん使ってね。」と言い残し、小走りで帰ってきました。
「在るもので 誰かのために 何かする」こんなにあたたかいことって。こんなに嬉しいことって。そして、そういう思いで作られたもの、場には、目に見えない、あたたかな何かが宿って、それが、人の心に通じるんですね。
大好きな言葉で手帳にも何度も書いてある言葉を思い出しました。
『私たちは、過去の人間から受け取ったものに、私たちの精神と労働を加味して、未来の人間に渡すのです。』 ー武者小路実篤
小さな園でのエディブルガーデン秋蒔きの種の準備も着々と進んでいます。。。
9月26日 旧暦葉月7日 金木犀の香りと共に彼岸が明けます。
2017.9.25 秋分を機に
risa kazama yuttariottari
まめに写真をアップしようと思いますので、こちらの方も是非、ご覧ください。
2017.9.24 大人のためのキセツクラシの会「お月見」
秋分の節目 皆さんいかがお過ごしでしたか?
前回の重陽の会では、菊の清らかな香りに包まれながら、人ごとでなく自分ごととして「年を重ねること。」について、深く思いを巡らすひと時を持つことができました。参加してくださった皆さんの思いから自然と出来上がったしつらいはまさにお一人お一人の人柄そのままが形になったようで。集中と拡散。あ。うん。の呼吸のようにそれぞれ全く違って、でも、どちらも素敵。ついつい自分にないものを求めて、羨ましくみてしまったりもするのですが、自分自身にしか出せない形があるというのも、体感していただけたかなと思っています。
さて、旧暦8月15日はお月見です。今回は、自然の中にあふれる実りに向き合いながら、この春から夏秋を経て自らに受けることができた実り一つ一つを思い感謝するひと時を持てたらと思っています。
大人のためのキセツクラシの会は、暦や季節毎の行事、それに合わせたしつらいなどに込められたメッセージを一つ一つ丁寧に紐解きながら、今あるがままの季節をじっくり感じ、心身のリズムが自然の流れに寄り添うお手伝いをしています。思いを物に託して、言葉をかわすことなく心の交流がされることの楽しさをご一緒に感じていただけたら嬉しいです。
2017.9.7 いのちを繋げる一歩一歩◎
9月2日は、「すべての子どもたちに学校菜園を」とモデル校である多摩市立愛和小学校の校庭の一部を学校菜園として子どもたちと共に手塩にかけ育て、その場を生かした豊かな学びの機会を生み出していらっしゃるエディブルスクールヤードジャパンさんが国連大学で開く公開イベント「学校からはじめよう! 〜学校を起点に変わる、地域と食〜」のボランティアスタッフとして1日お手伝いしてきました。
今回の私のミッションは、熱い想いを胸に集った皆さんが、会場に一歩入ったその瞬間からワクワク楽しく、より多くの参加者と触れ合い、思いを共有しあい、胸に希望と元気を持ってそれぞれの場に帰っていただくこと。舞台監督という大役を仰せつかり、色々と気を配りながらだったので、各登壇者の皆さんの素晴らしいお話の全ては聞くことはできませんでしたが、「どこでもできる!」「誰でもできる!」「他人事を自分事にしてみさえすれば!」「思いを言葉にすれば、仲間はきっと見つかる。」「あるものを生かしてとにかく楽しみながらやってみよう!」それぞれの場で試行錯誤しながら様々な壁に当たりながらも、仲間と共に何度も粘り強く活動を続け、一つ一つ形にされてきたみなさんのお話は、小さな幼稚園でこの5月から始めたエディブルガーデンプロジェクトの変遷と重なるところも多く。たくさんの勇気をいただきました。
何より嬉しかったのは、限られた時間の合間でも、二言三言話せば思いが伝わる、伝わり合える。そんな仲間と出会うことができたことです。
この会の共同代表として、熱意を持って活動されている堀口博子さん、西村和代さん、様々な立場からこの活動を盛り立てていらっしゃる多くの関係者の皆さんに心からの感謝を◎ここで結ばれ、これからネットのように広がっていくであろう、このコミュニティのその後が、本当に楽しみでなりません。
私のエディブル活動のその後を少しご紹介すると、この5月に母の会総会で可決され(そこまで色々と紆余曲折ありつつ!?)心強いコアメンバーをはじめたくさんのお母さんお父さんのご協力のもと土作りをして、子どもたちと一緒に種まきをした小さな園でのエディブルガーデンは、今夏、たくさんの実りを見せてくれました。
サツマイモ畑をぐるりと囲むように、トマト、ピーマン、ナスにキュウリ、落花生、人参、ゴボウ、ゴマ、シソにバジル、そのほか季節の野草やお花も。。。
草取りも、なるべく根こそぎ取らずに、長すぎるものを刈り取る程度にして、子どもたちが園庭で過ごす間に、なるべく多様な植物の一生に触れられるように工夫しました。
この小さな芽は、年中さんの子供たちと一緒に種まきしたオジギソウ。こんな小さな芽で、他の草もたくさん生えていても、植えた子供達は、ここにオジギソウがあるんだと、ちゃんと把握しています。
こんなに色々な草とごちゃ混ぜになっていたって、お庭にはいればご挨拶代わりに葉っぱを触ってお辞儀させるのです(!)花は、園に生えている大きな合歓の木の花と似ているね。そういえば、合歓の木の葉っぱも夜になると寝ちゃうもんね。。。この二つの植物がマメ科ネムノキ亜科で同じだよ。なんて教えなくたって、同じ仲間だってこと。自然とわかっちゃうんです。
こんな小さなゴマの芽。この園では、年少さんに入る前から、ごますりの活動をお教室でします。そのゴマが、こんな小さな芽から大きくなって、、、
やがてこんな柔らかな薄ピンク色のふわふわの毛の生えた花を咲かせ、その花の場所に実の入ったさやをつけるのだということを、目の前で見て触れて、全部それが自然のこととして吸収してくれているとしたら、こんな豊かなことはないですね◎
実ったら一人一鞘お家に持って帰って、お家でお母さんとその鞘を開き数を数えてみてもいいね。そのゴマをすって、おひたしにパラパラっと乗せて、家族みんなで美味しいねって食べてもらえたら、、、◎ゴマの収穫まであともう一息です◎
まさに、地道な一歩一歩がいのちを繋げる深く大きな一歩です!一緒に汗を流してくださっているコアメンバーみなさんがいたから、ここまで形にしてこられました。すでに年少さんのお母さんもしっかりコアメンバーに入っていただいているので、まだまだ続けられますね◎子どもたちの笑顔を励みに、こちらも頑張ります〜◎
旧暦 文月17日 白露