2017.10.20 新月の夜に◎

photo by risa kazama
  当たり前のこととしてなんとなく思っていたことも、丁寧に言葉にすると胸の内ではっきりと形になり、腹にどしりと落ちてくる。
 

 今夜は新月。子どもたちが寝静まった後、ごそごそと起き出し、子どもたちが畑で一生懸命拾ってくれた栗でマロンクッキーをつくる。栗にはラムだね。。。いい香り。。。そんないい気分で手を動かしながら、いろいろなことに思いを巡らす。。。
 
 あ。そういえば、ゆったりおったりの森の紹介文。もう、随分と変えていなくて気になっていたので、改めて言葉にしました。今のゆったりおったりの森。今の私のあるがまま。
相変わらずゆったりおったりペースですが、焦ることもない。無理に広げることもない。今私にできること、無理なく続けられるペースで、集ってくださる方には今の私のベストを尽くして、これからも丁寧にじっくりと続けられたらと思っています。
 
 いつも応援くださってありがとう◎これからも、宜しくお願いします◎
 
 今ベランダの軒下では、先日皮をむいて竹竿に干した干し柿が良い感じに乾いて、甘くなってきています◎
 
・・・・・
 
 この世界は驚きと神秘に満ちて、美しい◎
その喜びと感動を一人でも多くの人と分かち合いたくて。
私は日々この世界に無数に散らばっているはっとするほど美しい宝物を拾い集め、その一つ一つを丁寧に結い合わせ織り込み、ゆったりおったりと、いのちの森を紡いでいます。
 
 今ここに共に生かされている仲間たちと、この世界で見つけた美しい宝の種を少しでも増やして、次の世代へと繋げるために。
 
 2009年2月21日、一筋の風に乗って辿り着いた一つの種から始まったこの森も、はや9年目。
 
 その間には、本当にたくさんの方々の想いとご縁とに恵まれ支えていただきました。改めてこの場をお借りして感謝を◎ありがとうございます◎

 あなたがいてくれたから、この森は、こんなにキラキラと彩り豊かに輝いていられます◎
ホームページでは、この森で見つけた美しい宝物。そこに集ってくださった人たちと心を通わせ手作りした時空間、そこを満たした空気。そのあたたかな記憶を写真や文章で記録してゆきます。
 
 空気。空気には区切りがない。あたりに漂い、広がり、時に風に乗って遠くまで運ばれたりもする。目に見えないから儚いように思えるけれど、確実に存在し続け、残り、未来へとつながっていく。ゆったりおったりと育まれた心地よい森の空気を、少しでもみなさんにお届けできればと思います。
 
 この森を構成する全てのいのちが生き生きとそのいのちを輝かせ、 それら一つ一つが丁寧に織り込まれることで変幻自在に色を変え形を変え未来につながるこの森。みなさんの心には何色に映るでしょうか。 この森でやさしく結われた絆が生きた風となり、その風が何世代も後にも、あちらこちらでそっと幸せなやさしい風を吹かせてくれている姿を思い描き、今日もゆったりおったり。ゆったりおったり。。。。

2017.10.13 秋分から寒露の頃◎

photo by yuji kazama

 今年の秋分から寒露にかけては、ことのほかお月様の存在を身近に感じながら過ごすことができました。一月かけて大きく深呼吸をするように◎
 
 くるりん畑では新月の数日前に家族みんなで夏の畑の整理をして、秋の種まき◎お月様の満ちてくるエネルギーに励まされてタネから芽が出る様を嬉しく見ることができました。
 

photo by risa kazama

 子どもたちは畑に到着するなり、まずは畑をぐるりと見回り。栗拾いはぼくにまかせて!と、二人で栗の林の方へ。チクチク刺さると痛いイガにも、トングや木の棒そして長靴をはいた足!を道具にして果敢に立ち向かっていました。
 
 畑では、大人も子どもも今日やらなくてはいけないことは決まっていません。あるのは、自然のルールのみ。その中で、彼らが毎回なんとなく今日は「これ」というテーマを自分なりに設定するのが面白い。
 

photo by risa kazama

photo by risa kazama

(本人たちは思いのまま、設定しているつもりはないのだろうけれど)ある時は栗拾い、ある時は木登り、ある時は土俵作り(畑に土俵を作って、そこで相撲の稽古をする!(裸でまわし一丁!!))、雨が降れば雨の中での追いかけっこ(彼らなりに、そろそろびしょびしょになってもお風呂に入って帰れるという頃を見計らっている。雨の中裸で草の投げっこをしたら、その後身体中、傷だらけになって痛かったからそれ以降は同じようなことはしない(笑))、草で鳥の巣を作って木に設置してみることもあれば、畑の一角に大きな池を泥んこになって作ることもある(せっかくだからレンコンでも植えてみる?)、ミョウガ取りに熱中することもあれば、バッタやコオロギ、カマキリなんかを捕まえるのに何時間も(ご飯も食べずに!)夢中になることもある。だいたい必ず毎回やってくれるのは、トマトの収穫と畑の入り口のオジギソウをお辞儀させることかな。。。
 

photo by risa kazama

 秋分の日というのは、やはり心も身体も大きく一区切りなんだな。というのも深く感じたこの秋でした。暑さ寒さも彼岸まで。暑さの和らいだ乾燥した空気に、一時発熱したりもするけれど、この熱で夏の身体の設定を汗とともに一度リセットして、秋の身体の設定へポンと移行。人の身体は本当によくできているものです。
 

photo by risa kazama

 この頃になると、(家族から「今日もビエトリ?」と笑われる)大好きな冷えとり靴下も2重3重4重と重ねたくなり。食べ物も蓮根や大根やいろいろなお芋が食べたくなり。ついつい、森の拾い物がしたくなる。。。見えてくる景色もどんどん変わっていく。。。今年は秋分の日から、夜中に一人静かにヨガも始めました。もう3週間ほど休まず続いていて身体がとても喜んでいるのがわかる。身体が軽く背筋も伸びる感じ。これも、今の私にはちょうど良いタイミングだったんだな。。。
 

photo by risa kazama

 大人のためのキセツクラシの会や親子向けのキセツクラシの会を開催するための準備もそして当日も、私にとってとても良い気づきの機会になっている。何をするかはあくまで手段であって、よりイメージに合うものを選ぶのだけれど、大事なのはそのイメージだったり。自分の中で大切だと思うことだったりするメッセージ。有難いことに興味を持ってフォローしてくださったり、足を運んで参加してくださる方がいらっしゃるので、その方たちの何か心の深いところで、生きたタネとして根ざし、ある最高のタイミングでふつふつと芽吹き出すような、そんなものを届けられたらなと思っている。カッコよさとかオシャレさとか、そういうものを超えた、本当に心があたたかくふるえる本質的なものを。
 

photo by yuji kazama

 満月が近くなれば6時を過ぎた頃に東の空を見上げ、毎回色も形も光度も違うお月様に毎回驚かされる。。。そうこうしているうちに、お月様もだんだん小さくなってきましたね。もう10月も半ばか〜。今年もあと2ヶ月あまりどんな日々を過ごし、来年はどんな私でありたいかな。。。そんなことを静かに思うのにも、ぴったりな秋の夜長です◎
 
10月13日 旧暦葉月24日 金木犀の香りがまろやかに◎
 

2017.10.12 秋のエディブルスクールガーデン◎

photo by risa kazama

 秋の幼稚園のエディブルガーデン、日々素敵に進化しています。
 


 
 植木屋さんのように木に登って枝の剪定をするお母さんもいます。(木の中に入っていて写真では見えないけれど!?)カイヅカイブキの木の葉は木の下に敷き詰めておくとふかふかして気持ちいい◎
 

 

 
 ついに収穫したゴマはこれまたお母さん手作りのオーガンジーの袋に入れて干してあります。光を通す生地から中のゴマが乾燥していく様が見えてきれい。。。道具棚には新たに黒板のメッセージボードも取り付けられました。
 

 
「ごまをかわかしています。」こんな風に、母から子どもたちへの伝言板です。さつまいものつる返しついでに籠も編んでみました。編んだかごは道具棚の前にある机において、その中には畑で採れたお庭の宝物をそっと。。。鶴の恩返しかはたまたごんぎつねか。。。これが、恩送りというのだね◎
 

 
 私たちが親やそのまた親世代から受けてきたありがたいご恩を次の世代へと送る。気持ちの良いものです◎
 
 作業が楽しすぎて、ついつい長居してしまったところ、子どもたちがお外遊びに出てきて、慌てて退散。子どもたちが外に出てくるなり道具棚に直行。シャベルを取り出して、そしてきちんと元あったところにお片づけする様を見ることもできました。。。こうして、わかりやすく使いやすく美しい道具の収納の工夫。この一工夫で、子どもたちは何を言われなくとも、自分で彼らの環境をよくしようと自ずから行動するのですね。
 

 
 この作業の後、母たちは買い出し。道具棚お掃除用の小さな箒や畑で採れた種の見える収納。。。母から出てくるアイデアもとどまることはありません◎愛だね〜◎
 
10月12日 旧暦葉月23日

2017.10.12 虫博士と秋の里山を歩こう◎

photo by yukiko ogawa

 毎回子どもたちの驚きのキラキラした瞳が印象的な春と秋年二回開かれる、虫博士こと矢崎英盛さんと一緒に里山を歩きながら身近な里山の観察をする会です。自然観察の前にウォーミングアップとして行う五感を広げるゲームは、ゆったりおったりの森の風間理紗がナビゲートします。今回はどんな自然と出会えるかな?みなさん、どうぞお楽しみに◎

 
 虫博士と秋の里山を歩こう
日時:11月3日(金・祝)10時00分~12時00分
会費:親子ペアで2000円(お一人追加の場合は100
0円)
会場:みその公園「横溝屋敷」
 
申し込み受付は、みその公園「横溝屋敷」事務局までお願いいたします。
電話 045-574-1987
メール qq2h4dy9n@dance.ocn.ne.jp

2017.10.12 大人のためのキセツクラシの会「七五三」

photo by risa kazama

 寒露を過ぎ、いよいよ秋深まって参りましたね。皆さんいかがお過ごしでしたか?
 
 前回のお月見の会では、お団子を丸めながらこの一年のご自分の実りを一つ一つ丁寧に思い起こし、森で集めてきた実りもの一つ一つのストーリーを、それぞれのストーリーに重ね合わせ、感謝と共にしつらえました。色々あったけど、いい日々だったと清々しく微笑む皆さんの笑顔は、本当に優しく逞しく美しい◎
 
ちょうど一年前からこの大人のためのキセツクラシの会をスタートし、スタートから参加してくださっている方のこの一年にしつらいを通して寄り添ってきて。改めて去年の私とは大きく変わっているとおっしゃる方。変化はご本人にしかできないことですが、少しでもその笑顔のお役に立てたなら嬉しいなと感じています。
 
 さて、11月15日は七五三です。七五三歳のお子さんがいらっしゃる方にとってはもちろん、人の通過儀礼として行われる感謝とお祝いの日を、自分自身そして昔子どもだったすべての人たち(動物や植物もね)の命を愛おしく思う日にしたいと思います。
 大人のためのキセツクラシの会は、暦や季節毎の行事、それに合わせたしつらいなどに込められたメッセージを一つ一つ丁寧に紐解きながら、今あるがままの季節をじっくり感じ、心身のリズムが自然の流れに寄り添うお手伝いをしています。思いを物に託して、言葉をかわすことなく心の交流がされることの楽しさをご一緒に感じていただけたら嬉しいです。

2017.10.7 お月見のキセツクラシ◎

photo by yukiko ogawa

 横浜市鶴見区にある古民家の建つ公園、みその公園「横溝屋敷」を会場に、今回もたくさんの子どもたちと一緒にお月見の季節を存分に楽しむひと時を過ごしました◎
 

 photo by yukiko ogawa

 今回の五感を開くゲームは、どんぐりゲーム!みんな一生懸命私の僕のどんぐりを感じてくれました。
 

 photo by yukiko ogawa

 photo by yukiko ogawa
photo by yukiko ogawa

 お月見といえばススキ。なんで?そんなお話も織り交ぜながら、ススキ紙も漉きましたね。
 

 photo by yukiko ogawa
 そして、お散歩を楽しみながらみんなで見つけた宝物を使ってのお月見のしつらいも。子どもたちの自然からのイメージを形にする感性の繊細さ、大胆さ。その本質をついた表現力にいつもながら感嘆させられます。。。私の方が多くのことを教えていただいているのです。
 
 photo by yukiko ogawa
photo by yukiko ogawa 

 心配された雨も上がり、たくさん感じて、たくさん手を動かして、たくさん笑って、たくさん考えたこのひと時。お外でできて本当に良かった!
 

 photo by yukiko ogawa
 ご参加いただきました皆さん。いつも素敵な写真を撮ってくださる小川裕貴子さん。ありがとうございました!
 
 
 photo by yukiko ogawa

 皆さんとこの季節を存分に味わったこのひと時も私にとっては大切な宝物です◎
 
 今後の予定としましては、今年度横溝屋敷での親子向け企画は、次回の11月3日(金・祝)虫博士と秋の里山を歩こうを予定しております。
お申し込み受付は、10月12日(木)9:30~より開始いたします。
 また、大人のためのキセツクラシの会を大倉山にあります個人宅におきまして少人数で開いております。ご興味おありの方は、お問い合わせください。次回は11月9日(木)10:00~12:00七五三、12月1日(金)10:00~12:00冬至・お正月を予定しております。どうぞ、お楽しみに〜◎
  
10月7日 旧暦葉月18日 長い秋雨が上がると寒露。男の子たちには秋桜が人気でした。