2018.10.23 大人のためのキセツクラシの会「七五三」

photo by yuji kazama

 11月9日(金)は大人のためのキセツクラシの会「七五三」を開催致します。七五三といえば、シャンシャンと鳴る、神楽の鈴の音。そして「鈴なり」という言葉。その様子。そんなものことが、なんだかしっくりくる、そんな季節ですね。お天気よければ、お外に出ての楽しい楽しい宝探しもご一緒しつつ、ご自身のそしてご家族の今年一年の成りものに感謝し、また来年が豊かな一年になりますようにとの祈りを込めるひとときとなればと考えています。
 
 大人のためのキセツクラシの会は、暦や季節毎の行事、それに合わせたしつらいなどに込められたメッセージを一つ一つ丁寧に紐解きながら、今あるがままの季節をじっくり感じ、心身のリズムが自然の流れに寄り添うお手伝いをしています。思いを物に託して、言葉をかわすことなく心の交流がされることの楽しさをご一緒に感じていただけたら嬉しいです。
 
 ご参加ご希望の方は、材料の支度がありますので、11月1日(木)までにご連絡よろしくお願いいたします。

2018.10.23 ◎お月見のキセツクラシ◎

photo by yuji kazama

 十三夜のお月様。みなさん、ご覧になられましたか?今年は空が澄んで曇りなくくっきりとよく見えましたね。
 
 10月21日のお月見のキセツクラシも、おかげさまで、気持ちの良いお天気に恵まれ、ご参加いただいたみなさんと十三夜のお月様に思いを馳せながら、ススキや玉ねぎを使ったお月様色の染物と、この季節の宝物集めを楽しみました◎

photo by yuji kazama

  毎回、参加してくださる子どもたちの年齢を見て、大事にするポイントを少しずつ変えていますが、今回は5歳くらいのお子さん、しかも初めて参加してくださる方が多かったので、それぞれが思い思いに手を動かしそれぞれに自分の世界に入り込むスイッチとなるような仕掛けをたくさん用意していました。それが、大当たり◎

photo by risa kazama

  はじめは、恥ずかしそうに様子を見ていた子たちも、手を動かしているうちにスイッチが入り(本当に、かちっと音が聞こえるほどわかりやすい!)全神経が集中に向かっていきます。目の色が変わっていきます。彼、彼女らそれぞれの世界に入り込んで、ひたすらに、鍋をかき混ぜる子。ひたすらに、蚕の繭を広げる子。何度も何度も布を染液に浸けては、絞って、浸けては、絞って、それを竹竿に干して、を繰り返す子。集めてきた宝物を、本当に大切に大切に、こだわり抜いてしつらえてくれる子。。。こんな時に見ることのできる子どもの全身から湧き出る「うれしい!」「たのしい!」というオーラ、そして、笑顔。それがあちこちで見られて、今日も本当によかったな〜と。一人喜んでいた次第です。

photo by yuji kazama

  子どもたちが染めてくれた布は自然で力強くて美しく、みんなの心の中のお月様の色そのもののようでした◎あたたかな秋のお日様の光に照らされ、爽やかな秋風に吹かれる様は、神々しくもみえました。

photo by yuji kazama

  夜になって、私も子どもたちと一緒に改めてお月様の色ってどんな色だったっけ。。。そんな対話をしながら、まじまじとお月様をみました。お月様の色。。。日によって変わるよね。でも、今日のは少なくとも黄色ではないね。でも、真っ白でもないよね。クレーターの濃淡があって。。。やっぱり、ススキで染めたハンカチの色がぴったりだ。。。

photo by yuji kazama

  自然をじっくりと五感で触れて感じて、手を動かして、そうして見えてくるものがある。その一つ一つが、私たち一人一人の生きる糧となり、重ね重ね。何度でも。折に触れて。ありがとう。おかげさま。と、ものに思いを込めること。そうすることで、深く大きくやわらかく育つおおらかな心とともに、人の器をどんどん深く大きく豊かに成長させてくれる。
ご参加くださったみなさん、いつも支えてくださっているみなさん、そしてこの世界の全てに感謝を。。。このキセツクラシの会を通して、私も子どもたちと一緒に、たくさん育てていただいています。ありがとうございます◎

photo by yuji kazama

  最後になりましたが、今回の会をもちまして、2011年の10月から丸7年間続けてきた横溝屋敷でのキセツクラシの会は(当初はo sampo gattera~お散歩がてら~という名前でしたが(笑))ひとたび終了です。
 
 来年からは、違った形、違った場所でさらにパワーアップして、キセツクラシの楽しさとその可能性を力強く発信しつづけていこうと準備をしているところです。まとまりましたら、またお知らせしますので、またどこかでご一緒できますように◎
もし、みなさんのお近くでもキセツクラシの会を是非開いて◎とお声をかけていただいたら、できる限りお受けしたいとも考えています。ご相談いただけたらうれしいです◎
info@yuttariottari.main.jp