2019.6.10 地球が生きているからこそ。



 この週末は、伊豆大島へ島旅してきました。ずっと雨予報だったのに日を追うごとに予報が変わり、島に着けば良いお天気◎なんとなく、お山に会いにおいで。と誘われた気がして、急遽予定を変更して、三原山にも登ってきました。伊豆七島の固有種でハコネウツギの変種と言われるニオイウツギの花の香りが爽やかに山全体を包んでいて、息をするだけで幸せ。
 
 子どもたちとは、初め、ものすごく遠くに見える山頂の鳥居を眺めながら。「あんなところまで歩いて行くなんて絶対無理って思うよね。でももし歩いていけちゃったら、人間ってすごいと思わない?」なんて話していたのに、本当に歩いて行けちゃった◎
 
途中ぐぐっと急になる坂を前に、「僕は歩く距離が長くなっても外側を歩くんだ。その方がその先の見通しがつくから。」といってもくもくと外側を歩く兄と、「いやいや、僕は先が見えなくてもひたすら前だけを見て内側の最短距離を歩く。」という弟。そんな兄弟の対話も面白い。。。
私は海に入る時も山に入る時も、「こわいな。」と心の片隅に常に怖れを感じながら足を踏み入れるのですが、「怖いのも、地球が生きているからこそ。」そんなことを実感し、ただただ今日、私たち親子をここにあたたかく迎え入れ、生かしてくれたことに感謝の思いで帰ってきました。

2019.6.6 キセツクラシのモノがたり 水無月


子どもとママンのためのアトリエMy little days(https://www.mylittledays.info)を主宰されている、芸術教育士でケーキデザイナーの太田さちかさんと、お互いのタイミングでのんびりと文通みたいにやりとりしながら、お菓子と室礼で語り合う「キセツクラシのモノがたり」を紡いでいくことにしました。


琥珀糖ってみなさん食べたことありますか?これ、本当においしいんです♡

2人のモノを通した美味しいおしゃべり。どうぞ、お楽しみください。
次はどんなモノがたりが紡がれていくかな◎私も、とっても楽しみなのです。

 

大きな三角形のもみの木みたいな南天の一枝
いただいて帰っておうちに生けよう
 
か弱く思えた早苗は 田植えの後に食べたみずみずしい枇杷の雫の感覚も消えぬ間に
すっと大地を掴み そよそよと風に揺れている
 
ころころと なんとも心地よさそうに転がる青梅から 甘い香りがほわり
そっと耳をすませば
今年も あのまほうの季節がやってくるよ と教えてくれる
 
まほうにかかる少し前 いのちあるものは皆しばし透明になるらしい
 
水無月の氷が シャリリ
ひんやりとした梅の蒼滲む 透明なお空にたゆたいながら
赤い小豆が ホロロっと笑った
              「キセツクラシのモノがたり」 水無月
                       菓子   太田さちか
                       詩・室礼  風間 理紗