2018.10.21 ○お月見のキセツクラシ○

photo by yuji kazama

 十三夜のお月様。みなさん、ご覧になられましたか?今年は空が澄んで曇りなくくっきりとよく見えましたね。

 10月21日のお月見のキセツクラシも、おかげさまで、気持ちの良いお天気に恵まれ、ご参加いただいたみなさんと十三夜のお月様に思いを馳せながら、ススキや玉ねぎを使ったお月様色の染物と、この季節の宝物集めを楽しみました◎

 

photo by yuji kazama

 毎回、参加してくださる子どもたちの年齢を見て、大事にするポイントを少しずつ変えていますが、今回は5歳くらいのお子さん、しかも初めて参加してくださる方が多かったので、それぞれが思い思いに手を動かしそれぞれに自分の世界に入り込むスイッチとなるような仕掛けをたくさん用意していました。それが、大当たり◎

 

photo by risa kazama

  はじめは、恥ずかしそうに様子を見ていた子たちも、手を動かしているうちにスイッチが入り(本当に、かちっと音が聞こえるほどわかりやすい!)全神経が集中に向かっていきます。

 

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  目の色が変わっていきます。彼、彼女らそれぞれの世界に入り込んで、ひたすらに、鍋をかき混ぜる子。ひたすらに、蚕の繭を広げる子。何度も何度も布を染液に浸けては、絞って、浸けては、絞って、それを竹竿に干して、を繰り返す子。集めてきた宝物を、本当に大切に大切に、こだわり抜いてしつらえてくれる子。。。

 

photo by yukiko ogawa

  こんな時に見ることのできる子どもの全身から湧き出る「うれしい!」「たのしい!」というオーラ、そして、笑顔。それがあちこちで見られて、今日も本当によかったな〜と。一人喜んでいた次第です。

 

photo by yuji kazama

  子どもたちが染めてくれた布は自然で力強くて美しく、みんなの心の中のお月様の色そのもののようでした◎あたたかな秋のお日様の光に照らされ、爽やかな秋風に吹かれる様は、神々しくもみえました。
 

photo by yukiko ogawa

  夜になって、私も子どもたちと一緒に改めてお月様の色ってどんな色だったっけ。。。そんな対話をしながら、まじまじとお月様をみました。お月様の色。。。日によって変わるよね。でも、今日のは少なくとも黄色ではないね。でも、真っ白でもないよね。クレーターの濃淡があって。。。やっぱり、ススキで染めたハンカチの色がぴったりだ。。。

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 自然をじっくりと五感で触れて感じて、手を動かして、そうして見えてくるものがある。その一つ一つが、私たち一人一人の生きる糧となり、重ね重ね。何度でも。折に触れて。ありがとう。おかげさま。と、ものに思いを込めること。そうすることで、深く大きくやわらかく育つおおらかな心とともに、人の器をどんどん深く大きく豊かに成長させてくれる。

 

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ご参加くださったみなさん、いつも支えてくださっているみなさん、そしてこの世界の全てに感謝を。。。このキセツクラシの会を通して、私も子どもたちと一緒に、たくさん育てていただいています。ありがとうございます◎最後になりましたが、今回の会をもちまして、2011年の10月から丸7年間続けてきた横溝屋敷でのキセツクラシの会は(当初はo sampo gattera~お散歩がてら~という名前でしたが(笑))ひとたび終了です。 

 来年からは、違った形、違った場所でさらにパワーアップして、キセツクラシの楽しさとその可能性を力強く発信しつづけていこうと準備をしているところです。まとまりましたら、またお知らせしますので、またどこかでご一緒できますように◎
もし、みなさんのお近くでもキセツクラシの会を是非開いて◎とお声をかけていただいたら、できる限りお受けしたいとも考えています。ご相談いただけたらうれしいです◎
info@yuttariottari.main.jp
旧暦長月13日

2018.7.7 ☆七夕のキセツクラシ☆

photo by yukiko ogawa
 7月7日、七夕の日。前日の雨も収まり、程よく涼しい好天に恵まれ、七夕のキセツクラシの会を開くことができました。 大きな笹飾りの飾られたみその公園「横溝屋敷」のお庭と主屋を舞台に、今回もたくさんの親子にお集まりいただき、日頃の慌ただしい時間からふっと離れてそっと目を閉じ、大きな笹飾りが風に揺れる音を聞き、身近な自然の宝物探しを存分に楽しみ、繭に触れ、しつらいを楽しみ、この七夕の季節をめいいっぱい楽しむことができました◎
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 まずはいつものように、みんな手を繋いで大きな輪になってのスタート。
 
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 笹が風に揺れる音を聞きながら七夕のお話を少しした後は、さっそく宝探しの時間。はじめは緊張気味の子達も、宝探しをはじめれば、あっという間に本領発揮です。
 
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 面白い石やキラキラひかる石。様々な形の葉っぱ。風で落ちた青い柿にもいろいろな色や形のものがあって。中には、虫もあったね。いっときは、セミも入ったり!しばらくみんなで観察させてもらったら飛んでいったけれど。。。広いお庭の中なのに、足元で次から次へと宝物が見つかってしまって、宝物のかごはいっぱいになったのに、半径2mほどしか動いていなかった。。。

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 主屋に移動して、五色の中からそれぞれに選んだ短冊に願いごとを書いたら、みんなで集めた宝物を分けあって、さっそくしつらいタイム。ここで私は何の説明もしません。子どもたちは自然のものを使って自分自身を表現する天才。なんにも言わなければ、素直に自分自身を出すことができます。それを認めてくれる大人、大好きなお父さんやお母さんが一緒なら、そのひとときは本当に幸せなかけがえのないひとときになります。この表情をみれば。。。言葉はいりませんね◎
 
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 そしてその後は、今回のハイライト!蚕の繭を広げます。まゆが広がっていく様を見る時の子どもたちの目が◎◎◎まんまるすぎて◎◎◎私はこの目を見たくてこの会を毎年開いているといっても過言ではありません。。。

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 それぞれに花開く美しい素敵な表情の一つ一つ◎自然の宝物の輝き◎を大切に写真に納めてくれるカメラマンの小川裕貴子さんのおかげで、じんわり幸せな気持ちを2度味わうことができて本当に幸せです◎小川裕貴子さん、いつも本当にありがとうございます◎
 
 ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました!またお会いできる日を楽しみにしています◎ 
 
 
旧暦皐月24日

2018.5.12 虫博士と春の里山を歩こう◎

photo by yukiko ogawa
 5月12日、横浜市鶴見区にある古民家の建つ公園、みその公園「横溝屋敷」のお庭とその裏に広がる里山を舞台に、虫博士こと矢崎英盛さんをお迎えして「虫博士と春の里山を歩こう」を開催しました。毎回子どもたちに大好評ですっかり恒例になりつつあるこの企画ですが、今年は春の一回限りのチャンス!今回も子どもたちはもちろん、大人も(大人の方が!?)たくさん笑って、必死になって!楽しめたかなと思います。

 まずはじめは、アイスブレイクとして、竹林の小径で宝探しと、触覚や想像力を駆使しての葉っぱ探し。
 

 
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 小さな里山の頂上では、思いっきり虫取り!虫あみの扱い方も教わっていざ!自分たちの背丈よりも高い草むらに果敢に入り込んでいく様は、なんともたくましいし、美しい◎

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そうして、だんだんと大人も普段見逃してしまいがちないのちあふれる世界へと引き込まれていく。。。子どもたちのおかげです。。。

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 今回も、こんなにたくさんの種類の生き物が緑の原っぱには息づいているの!と改めて驚かされる多様な生き物たちに出会えましたね。

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 なかには、こんな大きなオオミズアオという山繭蛾の仲間まで!

 photo by yukiko ogawa

 ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました!またお会いできる日を楽しみにしています◎ 
 
そして、最後になりましたが、子どもたちの一瞬の表情を逃さない集中力でどきどきするようなお写真をたくさん撮ってくださった、小川裕貴子さん、たくさんの知識だけでなく、子どもよりも楽しんで虫と触れ合う姿を子どもたちに見せてくれる虫博士。本当にありがとうございます。子どもは大人たちをよく見ていますよね。こういう素敵な大人がいるんだということを、肌で感じられることだけでも、参加してくれた子どもたちには大きなギフトになっていると感じています。ありがとうございました!
 
旧暦弥生27日

2018.3.30 Celebrate Spring ~the art of Shitsurai~ Yuttariottari no mori × Little artist league Yokohama

photo by yuji kazama
 先週末は横浜を拠点に多様な文化的ルーツを持つ子どもたちを対象に英語でアートのワークショップを開催しているLittle Artist League Yokohamaさんに春の特別イベントのゲスト講師として呼んでいただき英語版キセツクラシの会〜春を言祝ぐ〜ということで「Celebrate Spring ~the art of Shitsurai~」という会を開かせていただきました。
 
 今回は初の英語を話す子どもたちとそのお父さんお母さん向けに英語での開催ということで、私がしつらいというものを通して、一番大切にしていることを改めて、じっくり考える機会にもなりました。

 いつも子ども向けの会で私が気をつけているのは「語りすぎない」ということ。大人のためのキセツクラシの会では、一つ一つの素材やその形や色に込められたメッセージ、その文化的背景についてじっくり語る部分も、子どもには「語りすぎない」。
それは先入観なしに、まずは触れて感じて、その質感そのままを幸せな記憶として残して欲しいから。
 今回は「日本の文化の紹介」としてお伝えすることにも一つ意義があるということで、本当にピンポイントで本当に伝えたいところのみを、最大限にシンプルで完結な言葉でお伝えする努力をしました。はじめは「う〜ん。。。」と考え込んだのですが、この機会をいただいたおかげでとてもシンプルに、私がキセツクラシの会で行っていることの核心部分を再確認することができました。
 親子向けに年2回開催しているキセツクラシの会は毎回、自然の中での宝探しというアクティビティからはじまり、そこで見つけた宝物をしつらいという形で表現するという一連の流れで進めていきますが、自然の中での宝探しは、ただ自然に五感で触れるというだけでなく、「あなたの心の声をあなたの代わりに語ってくれる宝物を自然の中から見つけ出す営みであるということ。」「一人一人が自ら見つけ出したそれぞれにスペシャルな宝物で形作られたしつらいは、自然とその人の人となりを表し、それだけでそれぞれに美しく生き生きと輝き、なによりも雄弁に美しいあなた自身を語ってくれるのだということ。」「色がきれいだとか、バランスがいいとか、そんなことでなく、美しいのはただただあなた自身であるということ。」
 こどもたちのしつらいではね。大抵彼ら彼女らの一番大事な宝物は葉っぱの下とかに隠されていました。ふふふ。
 おそらく、お父さんお母さん方は、こどもたちのびっくりするほど素晴らしいしつらいを目にして。気づいていただけたでしょう。隠されていても隠しきれないほとばしる子どものパワーのすごさ。美しさ。
 この日は、おひさまはきらきら◎ぽかぽか◎あたたかで◎新芽もあちこちで芽吹き、赤白黄色ピンク紫・・・色とりどりの花が咲き、桜の花も一斉に開き・・・◎本当に素晴らしい陽気◎
 子どもたちは五感でその素晴らしい今をのびのびと感じ、日本の文化であるしつらいをそれぞれの感性で思いっきり楽しんでくれました。子どもたちはあの日のあのひと時を楽しいきらきらした春の幸せな記憶としてただ彼らの心に残してくれればそれでいい◎彼らはすでにそのままですばらしい。
 彼らのすばらしいしつらいは、むしろ大人の目をの方を目覚めさせてくれるのかもしれません。
 この日のことを改めて思うと、レイチェル・カーソンの著書「センス・オブ・ワンダー」のこの一節を思わずにはいられません。
「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激に満ち溢れています。残念なことに、私たちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。
 もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。
 この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。
 妖精の力にたよらないで、生まれつきそなわっている子どもの「センス・オブ・ワンダー」をいつも新鮮にたもちつづけるためには、わたしたちが住んでいる世界のよろこび、感激、神秘などを子どもといっしょに再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、すくなくともひとり、そばにいる必要があります。
 多くの親は、熱心で繊細な子どもの好奇心にふれるたびに、さまざまな生きものたちが住む複雑な自然界について自分がなにも知らないことに気がつき、しばしば、どうしてよいかわからなくなります。そして、「自分の子どもに自然のことを教えるなんて、どうしたらできるというのでしょう。わたしは、そこにいる鳥の名前すら知らないのに!」と嘆きの声をあげるのです。
 わたしは、こどもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要でないと固く信じています。
 子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。  幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。
 美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけだした知識は、しっかり身につきます。
 消化する能力がまだそなわっていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうがどんなにたいせつであるかわかりません。」 〜「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン著 より
 しつらいを子どもと楽しむということ。ってまさにこういうことだな。子どもだけでなく、しつらいを日々の暮らしの中に取り入れることも。まさにこういうことだな。
 Shitsurai is a long practiced Japanese art  of bringing seasons into everyday life.
「しつらい」とは古来より日本で大切にされてきた季節を日々の暮らしに取り入れる文化です。と、私はこの日お話しました。そして、あの日をみなさんと存分に楽しんで、それから数日経って、私はこのレイチェル・カーソンさんの言葉をお借りするならば、「しつらい」とは日本人が暮らしの中で編み出した、一人一人が「センス・オブ・ワンダー 」を生涯忘れないための。人が自然という源泉から遠ざからないための一つの智恵だったのではないかと感じています。これってすごいことじゃない?
 
 私は改めて「しつらい」というものの底力を気づかせてくれた子どもたちに心から感謝しています。そして、この機会をくれたLittle artist league のMioko MochizukiさんそしてL umiko harmonyさん 本当にありがとう◎
 私はこれからも、集まってくれる子どもたちそして大人たちと共に、しつらいというものを通して、その時を存分に楽しみながら、この世界をセンスオブワンダーで溢れさせたいと思います。

 今を生きる一人一人が自然という力の源泉としっかり繋がり 自分の人生を自分のものとして 生きられるように。 彼らが愛と平和に満ちた今よりもっと素敵な世界を未来へと繋げることができるように。
  そう。私がゆったりおったりの森で繰り広げる一つ一つの営みは ささやかだけれど、でも壮大な、 過去現在そして未来の命へ向けた平和活動なんです。 

 100年後、1000年後の森はどんな色が織り込まれているかな。。。どんな風が吹いているだろう。。。そんなことを思いながら。。。
 
旧暦 如月14日

2017.11.3 虫博士と秋の里山を歩こう◎

photo by yuji kazama

 11月3日、横浜市鶴見区にある古民家の建つ公園、みその公園「横溝屋敷」のお庭とその裏に広がる里山を舞台に、虫博士こと矢崎英盛さんをお迎えして「虫博士と秋の里山を歩こう」を開催しました。


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 色々な形、様々に色づきだした葉っぱや実や花。。。そんな秋の宝物を使っての視覚や嗅覚を広げるゲーム、静かに目を閉じて行う聴覚を広げるゲーム、様々な質感の木々を触って感じて触覚を広げるゲームなどを通してあちこちの感覚をゆっくりとほぐした後は、早速里山へ!今回は、より主体的に自然と虫と向き合う機会をということで、小さなお山の頂きに広がる小さな草っ原で、虫取り網を持って思いっきり虫取りをしました!

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 虫取りをしているうちに、子どもたちは自然と、どんな虫がどういうところに、どのように生息しているか。どんな風に逃げるか。どんな工夫をすると捕まえやすいか。。。そんなことを感覚的に掴み取って行きます。あっという間に「とろうと思わなくても網を振ったら勝手に虫が入ってくる!」なんていう玄人発言も飛び出す!ほど、子どもたちはメキメキ上達しました。初めて虫取り網で蝶々を捕まえて、満足そうな表情でその蝶々を持つ子どもたちは、全身から「できた!」という自信で溢れていましたね。

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 虫博士は言います。里山は、人と共に育まれる自然。ここで出会った虫たちは、私たちの暮らしているお家の周りにも普段気づかないだけできっと息づいている。今日はそんな身近な自然と触れ合う練習です。と。

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  こうした練習が、身近な自然、身近な命への眼差しが親しみ深くあたたかなものになるきっかけとなって、子どもたちにとってのこの世界の見方が、もっともっと豊かで素敵で面白くて、そして生きていてよかったと思える場になったら。と祈らずにはいられません。
 今回も、虫博士!ありがとうございました!虫博士こと矢崎英盛(やざき・ひでもり)さんは、「町田歳時記」(http://wildtokyo-jp.tumblr.com)で様々な虫たちをはじめ里山の美しい写真をたくさん公開していらっしゃいます。是非、ご覧くださいね!

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 今回が横溝屋敷を舞台に企画した今年最後の会でしたが、今回もたくさんの子どもたちのキラキラした眼差しと共にあれて、そして子どもたちと一緒になってびっくりしたり必死になったりして楽しまれている大人の方と過ごすことができて、私も本当に幸せでした◎
今日は立冬。これから始まる寒い冬は暖かくしてゆっくり休んで、また来年、もっともっと子どもたちが自然と仲良くなれるような面白い会を企画していきたいと思いますので、また来年も、ご期待下さい!

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 ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました!またゆったりおったりの森でお会いしましょう! 
 
11月3日 旧暦長月15日 ホトトギスが木漏れ日に集まってこそこそ話をしていましたよ。

2017.10.7 お月見のキセツクラシ◎

photo by yukiko ogawa

 横浜市鶴見区にある古民家の建つ公園、みその公園「横溝屋敷」を会場に、今回もたくさんの子どもたちと一緒にお月見の季節を存分に楽しむひと時を過ごしました◎
 

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 今回の五感を開くゲームは、どんぐりゲーム!みんな一生懸命私の僕のどんぐりを感じてくれました。
 

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 お月見といえばススキ。なんで?そんなお話も織り交ぜながら、ススキ紙も漉きましたね。
 

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 そして、お散歩を楽しみながらみんなで見つけた宝物を使ってのお月見のしつらいも。子どもたちの自然からのイメージを形にする感性の繊細さ、大胆さ。その本質をついた表現力にいつもながら感嘆させられます。。。私の方が多くのことを教えていただいているのです。
 
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 心配された雨も上がり、たくさん感じて、たくさん手を動かして、たくさん笑って、たくさん考えたこのひと時。お外でできて本当に良かった!
 

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 ご参加いただきました皆さん。いつも素敵な写真を撮ってくださる小川裕貴子さん。ありがとうございました!
 
 
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 皆さんとこの季節を存分に味わったこのひと時も私にとっては大切な宝物です◎
 
 今後の予定としましては、今年度横溝屋敷での親子向け企画は、次回の11月3日(金・祝)虫博士と秋の里山を歩こうを予定しております。
お申し込み受付は、10月12日(木)9:30~より開始いたします。
 また、大人のためのキセツクラシの会を大倉山にあります個人宅におきまして少人数で開いております。ご興味おありの方は、お問い合わせください。次回は11月9日(木)10:00~12:00七五三、12月1日(金)10:00~12:00冬至・お正月を予定しております。どうぞ、お楽しみに〜◎
  
10月7日 旧暦葉月18日 長い秋雨が上がると寒露。男の子たちには秋桜が人気でした。

2017.7.2 七夕のキセツクラシ◎

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 梅雨の晴れ間、横浜市鶴見区にある古民家の建つ公園、みその公園「横溝屋敷」を会場に子どもたちと自然の中で宝ものをたくさん見つけました。


 目をキラキラさせながら、「こんなの見つけたよ!」と見せてくれるみんなの見つけてくれた宝物はどれも色がきれいだったり、形が面白かったり。とっても素敵でしたね◎


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 その後、主屋の中で蚕の繭を広げた時にみんなの口からこぼれた「うわぁ〜◎」というため息。。。その時の目の見開きよう。。。忘れられません。。。


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 七夕の歌をみんなで歌って、好きな色を選んで願い事を書いた五色の短冊と自分たちの見つけてきた宝物と自分たちで広げて掬い網に見立てた蚕の繭で七夕のしつらい。どれもそれぞれにダイナミックで、繊細で、みんなそれぞれ、それぞれの色がありました。そして、それはみんなそれぞれ意味がありました。


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 そんなゆったりとした時間、大きな笹飾りはさらさらと風に揺れ、目に見えないあたたかな優しい何かが私たちを見守ってくれていました◎

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 ご参加いただきました皆さん。いつも素敵な写真を撮ってくださる小川裕貴子さん。ありがとうございました!


 次回の横溝屋敷でのキセツクラシの会は10月7日(土)お月見のキセツクラシです。どうぞ、お楽しみに〜◎


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旧暦 閏皐月9日 半夏生 花を咲かせ実をつける準備が始まります。

2017.4.23 虫博士と春の里山を歩こう◎

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 ゆったりおったりの森の春の恒例企画。「虫博士と春の里山を歩こう」は、素晴らしいお天気の下、今年も子どもたちのキラキラなまっすぐな瞳とそれを見守る大人たちのあたたかな眼差しに包まれて開催されました。会場の横溝屋敷では、端午の節句の鯉のぼりが飾られ壮観。


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 昨日の雨もあって、雨後のタケノコは。あっちこっちでニョキッ!ニョキッ!!!とたくましい勢いを見せてくれていました。どこをみても命が美しく輝いているこの季節。


 今回は、自然観察の前の五感のウォーミングアップを念入りに2種類を計画していました。こちらは、 今この時この場所にあるたくさんの宝物をカゴに集めての「トレジャーバスケット」ゲームの準備風景。


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 もう一つは、目の見えないコウモリが音で蛾を感知して、とらえる体験を疑似体験する「コウモリと蛾」ゲームです!


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 そのゲームを体験した後の子どもたちはもうすっかり観察モード。視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚とフル稼働で自然を丸ごと感じていました。その真剣な食い入るような私まで吸い込まれてしまいそうな眼差しは本当に神々しいまでにまっすぐでした。


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 自然観察をしながらの散策を楽しむ間は、せっせとみんなの見つけたとっておきの宝物をカゴに入れてくれましたね。

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 なんと四つ葉のクローバーは2つも!脱帽です!

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 初対面の子とも、自然の中ではあっという間に仲良くなり、一緒に虫を捕まえたり、その笑い声が嬉しく
私の胸に響いています。



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 子どもたちと一緒に参加してくださった大人自身も楽しんでくださって、その姿が子どもたちをより力強く自然に向かわせてくれるのでしょう。大人も子どもも一緒になって、普段ふとすると素通りしていた、小さな小さなでもキラキラと輝く自然の美しさ楽しさをたくさん見つけることができて、本当に幸せなひと時でした。。。ありがとう。。。
 そして、この美しいひと時を写真に収めてくれた小川裕貴子さん、風間祐二さん本当にありがとうございました◎


旧暦 弥生27日 シャガをこれほどまで美しいと思ったのは初めてです。

キセツクラシの会レポート

  • 20190324 the art of Shitsurai and Sakiori weaving with Little artist league Yokohama

  • 20190301 Celebrate Hinamatsuri ~special workshop for Grade K students of Yokohama International School

  • 20181021 お月見のキセツクラシ

  • 20180707 七夕のキセツクラシ 

  • 20180512 虫博士と春の里山を歩こう

  • 20180325 Celebrate Spring ~the art of Shitsurai with Little artist league Yokohama

  • 20171103 虫博士と秋の里山を歩こう

  • 20171007 お月見のキセツクラシ

  • 20170702 七夕のキセツクラシ

  • 20170423 虫博士と春の里山を歩こう

  • 20161022 虫博士と秋の里山を歩こう

  • 20160806 お盆のキセツクラシ

  • 20160702 七夕のキセツクラシ

  • 20160503 端午の節句のキセツクラシ

  • 20160423 虫博士と春の里山を歩こう