2018.6.7 梅仕事を子どもたちと◎

photo by risa kazama

 ついに!幼稚園のエディブルガーデンでガーデンクラスとキッチンクラスできました!

 は〜感慨深いです。。。園のお庭に関わりだしてからどのくらいたったかなと過去の日記を遡ってみたら、2014年の春からだと判明しました。2014、2015、2016、2017、2018、、、長男の時から数えて、なんやかんやともう5年も園のお庭に関わっているんだ。。。このお庭での活動では、本当にたくさんのことを経験させていただいています。
 
 ことのはじめは、2014年、夏休み中に行う園庭の草刈りの日を、子どもたちはもちろん、せっかくなら普段園の行事などで「お客さん」になってしまいがちなお父さんたちをはじめとした園の子どもたちを見守る大人たちみんなも主役になって交流できる機会を作りたいと企画した夏祭り企画。
 
 草刈りと合わせて、どうしても園のお庭に作りたかったコンポスト作りも、園の先生方や企画から一緒に相談にのってくださったお母様お父様方のご協力のもと素敵なコンポスト「くるりんポスト」として完成しました。そしてせっかくできたコンポスト。その意味や仕組みが子どもたちにわかりやすく伝わり、はたまた目に見えない小さな命たちの物語が子どもたちにとって身近なものとなればと思って作った紙芝居「くるりんポスト」は、なんと紙芝居コンクールで入選するといううれしいおまけつきの第一歩でした◎
 
 草刈りのあとは、先生が茹でてくださったお素麺に、お父様方による真夏のBBQ揚げたての唐揚げもありましたね!そしてそして、この企画を始めから一緒に企ててくださって実はタイ料理の先生のお母様は、お料理世界旅と題して、子どもたちが切って盛り付けてくれた野菜スティックを世界各国のディップソースで味わうという企画も形にしてくださいました◎

 その後、紆余曲折ありつつも、粘り強く続けた数年間。じわりじわりと畑のエリアを拡大し、お野菜だけでなく、こどもたちが自然への興味を広げるきっかけとなるような草花なども植え、気がつけば、鳥や虫たちが生き生きと飛び回る、多様な命育まれる豊かな場所になっていました◎

 そして、梅雨の晴れ間の今日!ついに!ついに!この場で子どもたちにガーデンクラスとキッチンクラスを行うことができました!!!



 今日のテーマは「梅」。タネから芽が出て、大きくなって、木になって、花が咲くようになって、ついに実がなって、そして、それがまたタネになる。そのサイクルを、実物を目の前に、手で触って、香りを感じる。。。そんな梅のいのちのお話をじっくり見て聞いて感じたあとには、子どもたち自ら、棒でつついたり、木に登ったり、落ちた梅をせっせと拾ったりして梅の収穫を体験するガーデンクラスと、その梅を洗って、丁寧にキッチンペーパーでふいて、ヘタをとって、瓶に入れて、お砂糖を入れて作る。(その後お教室では、日々振ってくれているようです◎)梅ジュースづくりのキッチンクラスの二本立て。


 最後、梅がいっぱい入った瓶を持って子どもたちは喜びのあまり、梅行進をはじめましたよ◎順番に瓶を持って何周も何周も。そしてお次は梅の瓶を持っての梅リレー◎その時の子どもたちの笑顔の美しいこと。嬉しさが全身から迸って。。。心に残る風景でした◎


 そして今日1日子どもたちと過ごしてみて気づかせてもらったのは、宝物は余白の時間にあるということでした。ガーデンクラスとキッチンクラスの合間の余白の時間。子どもたちは思い思いに遊ぶことができて、夏〜秋に向けての朝顔や綿花のタネ蒔きをする子がいれば、一部の男の子たちは、なにやらミミズの研究をはじめたようですよ。レンガで箱を作って、その中に、見つけてきたミミズを入れて。。。興味津々。。。何が発見できるかな。。。

 
 自由にお庭で思うがまま過ごせる宝物のような余白の時間◎これこそが、子どもたちの可能性を広げ深めてくれる時間なのだと、改めて確信しました。

 こんな時間が守られているのは、子どもたちの五感体験の機会を豊かにすることを大切に考えて、子どもたちの興味関心に寄り添って「待って」くださる先生方の、そして、こどもたちのためにできることをしたいと持てる力と時間を喜んで注いでくださった歴代のお母様方のおかげです。。。し、なにより、その大人たちを動かす子どもたち自身の強力な力のおかげですね。

 
 そういう土壌の上にいると子どもたちも大人たちも、自然と大きく太く成長することができます。はあ。。。ありがたい。。。本当に、豊かです◎
 
 これからも、子どもたちが日常の中で触れる世界の中に、自然のいのちに触れる環境があたりまえにあるように。我が子のためだけでなく、私たちの子どもたちのために。はたまた、今地球に棲む全てのいのちのために、まだ見ぬ未来のいのちのために。私にできること、やっていきたいと思います◎
 
 最後になりましたが、今までご一緒にこのエディブルガーデン活動に関わってくださった&応援してくださっている全てのみなさんに感謝を◎あ〜みんなで集まりたいな〜◎


旧暦卯月24日 合歓の木が満開で、喜びの歌を歌っています◎

2018.6.3 梅仕事◎お茶仕事◎

photo by risa kazama
 お茶仕事に梅仕事。この季節はセイロやら大きな瓶やら鍋やら場所をとる道具たちが大活躍です◎
photo by risa kazama
  その中でも、今年はお茶が面白かった◎実はずっと気になっていた、お茶の木がありまして。。。八十八夜前後になると、今年こと!今年こそ!といいつつ、なかなか手を出せていなかったのですが、ついに!新茶摘んでみました。林の木漏れ日の下に生えていて、手にも柔らかく、緑が深く美しい新芽。。。これは美味しいお茶になるのでは。。。期待に胸を膨らませながら、子どもたちと一緒に摘みました。
 
 
 
photo by risa kazama

 洗って、並べて、蒸して、干して。揉んで縒りをかける。。。この揉んで縒りをかけるというところが、肝らしいのですが、まずは、イメージだけを頼りに子どもたちともしゃもしゃやってみる。。。
 

photo by risa kazama

 すると、なんとなくお茶っぽいものができて。お湯を注いで飲んでみたら、本当にお茶でした。(当たり前なのだけれど!)ちゃんと甘みもあってびっくり。

photo by risa kazama

 でも、いわゆる美味しい新茶独特の香ばしさの中に残るフレッシュさとか、繊細な旨味までは引き出せていなくて、色も、あのフレッシュな緑にならない。きっとこのあたりの引き出しが、職人さんの腕の見せ所なのだなということもよくわかりました。また次やってみよう。。。次はもっとうまくできる気がする。。。葉っぱと対話しながら、野生の感を頼りに。。。
 

 

旧暦卯月20日